Project Sprint Quest は2023年10月に Project Theory Probe へ活動を引き継ぎ、解散しました。

Lab

過去に開発したプロトタイプ

Person Group Prototype

Person Group Prototypeでは、「チームはどのように形成されるのか?」を一般化して考えようとしています。
ユーザーインターフェイスで表現するためにチームを「人(person)とその集合(group)」に置き換えた上で、group という概念で幅広い活動を表現しようとしています。例えば、

などです。そして、あるgroup(例えばミーティングのためのチーム)に、文脈を背負って参加する(X社のメンバーとしてミーティングに参加する、意思決定者として、フリラーンサーとして…など)場面を、groupの入れ子構造としてシミュレートしようとしています。
これらが、プロジェクトチームの形成の一般的な問題につながっているのではないかと期待しています。

2021年に開発したValue People Prototypeのアプローチは、客観的に存在する、唯一の秩序(世界)のどこかに、人が関わりを持つ(メンバーとしてアサインされる)という構造を持っていました。そこでは、チームや組織は、客観的に存在するものとして仮定されていました。

現在開発中のPerson Groupのアプローチは、「Personはそれぞれの「世界」を持っている。チームや組織はPersonの世界の中にそれぞれ解釈され、複数存在する。他者の世界は勝手に操作できない。」という構造に変化しています。“RelativeWorld” という仲介役の機能を開発し、人によって異なる世界が、どのように相互に交流できるのか、その方法を目に見える形で検討しようとしています。
そして、Personの世界同士を接続するポイントをLinkと呼んでいます。

予想として、Linkが機能すると、共通の認識は認識の重なりとして作られるのではないかと考えています。これがもし、チーム、プロジェクト、組織の存在の仕方を説明できるとすると、チーム、プロジェクト、組織が期待通り機能したり、何かに失敗することをLinkの状態として説明できるのではないか、と考えています。

(2022年8月31日更新)